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小正月も過ぎてしまいましたが、正月の行事について

[成人の日]
 以前は1月15日でしたが、2000年から1月の第2月曜日となりました(いわゆる「ハッピーマンデー法」)。
 かつては、男性は元服(成年式)が行われる13~15歳が、女性は成女式が行われる12~16歳が大人として認められる年齢でした。
 男子の元服は、髪型を変え冠(烏帽子)をかぶり、衣装が正式なものに変わりました。烏帽子をかぶったことから、元服は「加冠の儀」とも呼ばれています。男子の元服では、名前も改められました。
 女子は前髪を結い上げ、お歯黒を塗って(江戸時代以降は、お歯黒をつけたのは主に既婚者)、眉墨をし、衣装を大人のものに変えました。有名な『筒井筒』にも、「くらべこし ふりわけ髪も 肩過ぎぬ 君ならずして たれかあぐべき」などとあるので、髪を上げることは成人することを意味し、また、成人するということは間もなく結婚するということでもありました。
 成人の日が1月15日に定められたのは1948年からですが、2000年からは1月の第2月曜日となっています。年末年始に里帰りした人に合わせて、正月中に成人式を行う自治体もあるようです。
 通過儀礼としての男子の成人式は、682年には既に制定されており、奈良時代以後は「元服」(「元」は首、「服」は着用するの意)と呼ばれたようです。
 成人式に関しては、何年も前から各地で問題が起きていますが、敗戦後間もない日本の「次代を担う青年達に明るい希望を持たせ励ます」という趣旨が根本となっていること、また成人になることを祝福されるということの意味を踏まえて、この行事について考えたいものです。
[小正月]
 1月15日は小正月。この日は、家族の健康を祈って小豆粥を食べる習慣があります。
 1月1日から7日までの大正月は、特に年男が活躍することから「男正月」と呼ばれますが、それに対して小正月は女の正月とも呼ばれていました(女性が大正月の間 忙しくしているため、それを労うという意味で「女正月」と名づけられているともいいます)。
 この小正月に、なまはげ・かまくらなどの行事が行われますが、特に有名なのが左義長(どんど焼き・どんど祭り、さいと焼きなどともいいます)でしょうか。この行事で正月飾りを神社や寺院の境内などで焼いて祓い清め、その煙に乗ってお正月にいらっしゃった年神様が天上へ帰って行くのだとされています。
 小正月は、月の満ち欠けを基準にしていた旧正月では、新年最初の満月の日にあたりました。農業は月を基準にしていたことから、小正月に行われる行事は豊作を願う行事が多いようです。私の出身地では、小正月に行われる左義長は「どんど焼き」と呼ばれており、この時に繭玉と呼ばれるお餅の飾り(餅花と呼ぶ地域もあります)を木の枝に挿して飾っています。これは私の出身地(長野県東信地方)が、かつて養蚕が盛んであったことに由来しているようです。左義長の時に焼かれたこのお餅の飾りを食べると、1年間無病息災で過ごせるといわれています。
 左義長の由来は、平安時代の宮中の儀式で三鞠杖(さぎちょう。鞠杖(ぎっちょう)とも)と呼ばれる青竹を立てて正月の飾り物を燃やしたことに由来するという説、鳥追い行事の鷺鳥(さぎちょう)に由来するという説などがあります。一方のどんど焼きは火が燃える様子が、さいと焼きの「さいと」は道祖神をお祀りする場所のことが、それぞれ由来となっています。
 小正月にはこの他にも、小正月に食す小豆粥で豊凶を占う粥占、鳥追い行事、『遠野物語』で知られるオシラサマに関係したオシラ遊ばせなどが行われます。大正月の行事に対し、小正月に行われる行事は、郷土色が強く家庭的なものが多いようです。
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