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妖怪について・3 赤鬼、青鬼

 童話作家・浜田廣介氏の『泣いた赤鬼』に、赤鬼の親友として青鬼が登場します。鬼といえば大体赤鬼が連想されて、赤鬼とセットで青鬼が登場する気がします。
 そういえば来週は節分なので、意図せずにタイムリーな記事になったようです。

 赤鬼・青鬼

 赤鬼は名の通り、赤衣を身に着けた赤肌の鬼のこと。ちなみに、疫神や疱瘡神は赤い衣を着、赤い褌をしめているなど、赤鬼と似た姿で描かれることが多いようです(一方で、赤色は病魔が嫌う色という俗信があったようです。江戸時代、子どもの読む本を「赤本」といいましたが、子どもには病魔除けのため赤色のものを身に着けさせることが多かったとか。還暦のお祝い、赤いちゃんちゃんこや「赤ん坊」ということばからも、赤は神聖な色であり、生命の力を表す色であったと考えられます)。また、赤鬼は一つ目である(『宇治拾遺物語』)、阿倍仲麻呂の亡魂が赤鬼になった(『阿倍仲麻呂入唐記』)ともいいます。
 青鬼は赤鬼の逆で、青衣を身に着けた青肌の鬼のことをいいます。
 笹間良彦『図説・日本未確認生物事典』(柏美術出版株式会社、1994年)によれば、赤鬼・青鬼とは地獄思想の影響を受けているようで、『源平盛衰記』などに赤鬼青鬼が閻魔大王の使いとして描かれている記事が見られ、この仏教思想が民間に定着していったと考えられるといいます。さらに遡ればその赤鬼・青鬼とは、色素の濃い異国人の姿から影響を受けているのではないかとあります。
 ちなみに、「鬼」門のある方向が北東すなわち「丑寅」の方角であるため、一般的に描かれる鬼は牛の角を持ち、虎の毛皮を身に着け、虎のような牙とたてがみを持っているのだそうです。鬼と鬼門については関連があるようですが、その鬼を退治する桃太郎のお供に関連して、曲亭馬琴(『南東里見八犬伝』の作者)は、「鬼が島は鬼門を表せり。之に逆する西の方を申、酉、戌をもってす」と、桃太郎のお供が犬・猿・雉である理由を説明しています(この、お供が犬・猿・雉である理由には、諸説あります)。
 そしてこれは全くの余談ですが、京都御所の鬼門封じは比叡山延暦寺、江戸城の鬼門封じが上野寛永寺で、そのため上野寛永寺の号は「東叡山」(東の比叡山、の意)。
 「鬼」に関しては様々な研究がされていますが、古くは「鬼」と書き「モノ」と読ませていました。『日本書紀』にも「邪しき鬼(もの)を撥(はら)ひ平(む)けしめむと欲(おも)ふ。云々」などと書かれている箇所があります。
 「鬼(キ)」という字は、中国では死者を指す語でしたが、日本に伝わって「隠(オン)」、すなわち陰なる邪な存在を表す語になり、さらにそこに角を生やし虎の毛皮を身に着けた私たちの知る「鬼」の姿が定着してゆき、それが現在 鬼と呼ばれるようになったのだといいます。
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