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妖怪について・6 『画図百鬼夜行』より(1)

 鳥山石燕の画図百鬼夜行の絵をまとめた『画図百鬼夜行全画集』(角川ソフィア文庫、2005年)をめくっていたら、「妖怪ウォッチ2」に登場している妖怪がいくつか出ていたので、説明文を抜き出してみました(「妖怪ウォッチ」で妖怪に興味を持たれて、このブログを覗いて下さる方もいらっしゃるようなので)。

(さとり)]
 飛騨美濃の深山にあり。山人呼で覚と名づく。色黒く毛長くして、よく人の言(こと)をなし、よく人の意(こゝろ)を察す。あへて人の害をなさず。人これを殺さんとすれば、先その意をさとりてにげ去と云。
泥田坊
 むかし北国に翁あり。子孫のためにいさゝかの田地をかひ置て、寒暑風雨をさけず時々の耕作おこたらざりしに、この翁死してよりその子酒にふけりて農業を事とせず。はてにはこの田地を他人にうりあたへければ、夜な夜な目の一つあるくろきものいでゝ、田かへせ田かへせとのゝしりけり。これを泥田坊といふとぞ。
煙々羅(えんえんら)]
 しづが家のいぶせき蚊遣(かやり)の煙むすぼゝれて、あやしきかたちをなせり。まことに羅(うすもの)の風にやぶれやすきがごとくなるすがたなれば、烟々羅とは名づけたらん。
雲外鏡
 照魔鏡と言へるは、もろもろの怪しき物の形をうつすよしなれば、その影のうつれるにやとおもひしに、動出るまゝに、此かヾみの妖怪なりと、夢の中におもひぬ。

 他にも河童、玉藻前(九尾の狐)、天狗など、有名な妖怪の画も載っています。
 ……しかしこれを見ると、確かに「世の不思議はすべて妖怪のせい」というか、世の不思議や不条理が妖怪という存在に仮託されていたのだなとしみじみ感じます。
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