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家紋の話②(氏・姓)

 家紋と切っても切り離せない氏姓。「氏姓」とまとめていっていますが、「氏」はもともと、血縁関係にない者までも含んだ古代の豪族のことを指し(代表的なものが中臣氏、大伴氏など)、その族長を「氏上(うじがみ)」と呼んでいました。そのうち、勲功にあった氏上に与えられたのが「姓(かばね)」でした(代表的なものが臣(おみ)、連(むらじ)など)。
 時代が下るにつれて氏と姓が混同されたり、とくに武士が、自分が有力な一族に連なることを主張するために有名な姓を名乗ったりしたことから、氏姓の区別がだんだん曖昧になっていったようです。
 さらに、有力貴族であった藤原の子孫を名乗る武士などが増え、みなが「藤原」を名乗っているのでは区別がつけにくいということで、自分が住んでいる場所や役職から「名字」が生まれていったようです。
 ちなみに、上記のように有力氏族の末裔を名乗る者が多くなりましたが、その氏族の出身であることを象徴するための手段の一つに「家紋」があったことから、数多くの家紋の意匠が生み出されていったといいます。逆にいえば、(すべてがそうというわけではありませんが、)シンプルな意匠の家紋のほうが、昔からある古い家紋であり、血脈としても古いのではないか……と考えられるようです。

 参考:能坂利雄『家紋を読む ルーツと秘密を解き明かす』(KKベストセラーズ、2004年)、田中宣一『名づけの民俗学 地名・人名はどう命名されてきたか』(吉川弘文館、2014年)
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