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 6月になりました(今さらですが……)。
 この季節に美しいのが紫陽花の花ですが、その名前は「あじ(あぢ)」が「あつ」で集まること、「さい」は「真藍(さあい)」の約で、青い花がかたまって咲いている様子からついた名前といいます。
 最古の植物染料といわれる藍は、『延喜式』にすでにその染色法が登場しています。藍染は色落ちしにくく布質の耐久性が増すことから後世庶民に人気があり、江戸時代にはその濃さによって瓶覗(かめのぞき)、千草色、浅葱色、御納戸色(おなんどいろ)などさまざまな色名が生まれました。瓶覗は、染色用の瓶を少し覗くくらいの短い時間染めた浅い藍色のこと。千草色は、千草が月草(ツユクサ(露草)の古名)の別名であるのに由来している名前といい、月草で染めたような萌葱色のことをいいます。浅葱色は、若い葱のような緑がかった淡い藍色をいいますが、江戸時代にはその羽織の裏が多く浅葱裏だったことから、田舎武士をあざける語でした。現代では新選組の羽織の色として知られています。
 最も濃い藍染が紺色で、紺色も色味によって紫紺や茄子紺などの色名があります。
「紺屋」といえば藍染屋のことですが、紺屋(藍染)の他に紅屋(紅染)や紫屋(紫染)があったにもかかわらず、染物屋の代名詞となっています。それだけ藍染の人気が高かったためでしょう。藍染は人気で忙しかったためか、「紺屋の白袴」ということわざも生まれています。
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