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茜、紅

 先日 について触れたので、今回は藍と並んで最古の植物染料といわれる茜と、古代の人びとに人気の高かった紅について。

  藍と並んで古くからある植物染料の茜は、根が赤黄色であることがその名前の由来。「茜さす」といえば「日」「昼」「光」「朝日」にかかる枕詞です。古代の人は、茜色に太陽の色を重ねていたのです。
 茜と同じく植物染料の赤系統の色で、紅花によって染める色の「紅」がありますが、その名の由来は呉から渡来した藍(染料)から。「紅の」は「色」にかかる枕詞であり、また紅色が薄いことから「浅」を介して、地名「あさはの野」にかかる枕詞にもなりました。さらに、紅色をふり出して色を染めることから「振り出づ」、何度も染めることを意味する「八入(やしお。「紅の八入」)にかけて地名「やしほの岡」にもかかり、紅花の色をうつす意味の「うつし」にかかり、染料が灰汁(あく)であることから「飽く」にかかるなど、多くのものの枕詞となっていて、古代の人びとがいかにこの色に魅せられていたかが分かります。なおベニバナは、その花の先端を摘み取って染色に用いることから、「末摘花」の別名があります。『源氏物語』にも、鼻が赤い(=花が赤い)ことから、末摘花と呼ばれる女性が登場します。家は没落しており、容色の劣る頑迷な性格の女性として描かれますが、光源氏に忘れられながらも彼を待ち続けたその一途さが光源氏を感動させ、光源氏に引き取られ、平穏な余生を送った女性として描かれています。
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